宇宙工学を学ぶことができる大学(大学院) ~国立編~
この記事では、宇宙工学が学べる国立大学を紹介したいと思います。
しかし、一言に宇宙工学といっても広い分野ですので、学校によって宇宙工学の中でも得意分野が若干あります。
書き洩らしている大学や、得意分野などの情報がありましたら、コメントいただきたいです。
東京大学
言わずと知れた、現状日本で一番賢い大学ですね。
JAXAの前身のうちの一つの、宇宙科学研究所のもとの研究室があった大学です。
東京大学は、入学時に具体的な学科が決定されないので、大学2年の段階で、成績を保ちつつ希望の航空宇宙工学科に入る必要があります。
JAXAの就職を考えるなら一番の大学だと思いますし、施設の面でいっても日本最高レベルだと思います。
分野も幅広いですが、推進器の研究が盛んな印象があります。
東京工業大学
理系最高峰の大学。
モノづくりに関してのノウハウが多いため、宇宙工学という総合工学にとってはピッタリな場所だと思います。
学生の作った人工衛星がJAXAのロケットとともに打ち上げられたことがあり、小型の衛星開発に力を入れている印象です。
大学入学時に工学院に入り、学士過程で機械科に行けば、宇宙系の研究室に入ることができるでしょう。
名古屋大学
TOYOTAの名前で知られる工業地域で、周りに製造関係者が多いのが魅力ですね。
旧帝大の中でも難しく、その分資金力があるというのもポイントです。
機械・航空工学科から航空宇宙コースに進むことで、望みの研究室にも行きやすいと思います。
ロケットに限らないドローンといった飛行物体の製作が強い印象です。
京都大学
意外と知られていないのですが、大学院にはしっかりと航空宇宙工学専攻があります。
ただし、衛星やロケットを作るというよりは、そのための力学的な解析が主体のイメージです。
研究室のレベルの高さは保証されているので、材料力学などに興味があるなら、いい大学だと思います。
東北大学
東北大学は、宇宙開発に積極的なサークルもあり、意外と知られていない宇宙工学の学べる大学です。
JAXAとの連携も多く、調べていて研究室の多さに驚かされました。
実際の企業ともやり取りしているので、実践的な開発が学べるでしょう。
工学部のなかの機能知能・航空工学科に入ることになります。
北海道大学
圧倒的実験用の土地が保証される大学ですね(ディスってはないです)。
実際CanSatやロケット開発において試験用の場所を確保するのは難しいことなのでうらやましいです。
研究室を調べても、一つの研究室の中に様々な研究分野があったりと、正直傾向がつかめませんでした。
実際の学生さんなどにまた聞いてみようと思います。
筑波大学
影が薄いですが、つくばにはJAXAの宇宙センターがあり、宇宙開発に積極的な大学です。
研究所から派生した学生プロジェクトがあり、実際に衛星を飛ばしていたりします。
はっきりと宇宙工学科がないのですが、工学システム学類からエネルギー工学を主専攻にすることになります。
筑波大学は、宇宙工学の研究室に入るまでに、様々な興味を持った学生と共に授業を受けるのが特徴で多様な視点が付くでしょう。
九州大学
クルードラゴンに乗船が決定している若田光一氏の出身校です。
大学の敷地面積が国立で一番広い大学です(余計)。
大学で機械航空工学科に入ったのち、航空宇宙工学コースに入る必要があるらしいのですが、その進路振り分けは入試の点数で優先して決められるらしいので、狭き門に入るには、入試で単に合格する以上の点数を取る必要があります。
まとめ
結局、旧帝大がほとんどになってしまいますね。
上に書いた以外にも、電気通信大学や広島大学などがありますので、もし自分の近くの大学のことを知りたければ調べてみるといいと思います。
私立や公立の大学でも宇宙工学が盛んな大学はあるので、今後紹介したいと思います。
読んでいただきありがとうございました。